競馬予想に名を轟かせた名馬”ミスターシービー”

競馬予想に名を轟かせた名馬”ミスターシービー”

ミスターシービーは、従来の中央競馬におけるセオリーにとらわれないレース運びで1983(昭和58)年の4歳クラシック戦線を席巻し、中央競馬史上3頭目の三冠馬に輝いた名馬として、長年競馬予想を続けているファンの間で語り継がれています。

ミスターシービーの父は天馬と称された快速馬トウショウボーイ、母は父のデビュー戦となった新馬戦にも出走しており、後に毎日王冠を制したシービークインで、生年月日は1980(昭和55)年4月7日、生産牧場は北海道浦河町の岡本牧場です。出生後は順調に育ち、1981(昭和56)年3月から群馬県の千明牧場に移って育成調教が施された後、美浦の松山康久調教師に預けられました。馬名のシービーは公の生産牧場であり、馬主にもなっている千明牧場が由来で、牧場を代表するサラブレッドであるという意味がこめられています。

デビューは1982(昭和57)年11月の東京競馬場で行われた新馬戦です。当初は先行馬でしたが、3戦目でスタートの出遅れをカバーするために後方待機からの追い込み策をとったところ、直線で鋭い伸びをみせたことから、以後引退するまで追い込みが主戦法となりました。

ミスターシービーは、不良馬場となった皐月賞と、向正面からスパートをかけた東京優駿をともに制し、最後の一冠である菊花賞に挑みました。父母の血統からスタミナが心配されましたが、京都競馬場の2周目の上り坂からロングスパートをかけるというそれまでの常識を覆すレース運びを見せて先頭でゴール板を駆け抜け、クラシック三冠を達成しました。

ミスターシービーの通算成績は15戦8勝、主な勝ち鞍は4歳クラシック三冠と天皇賞(秋)です。古馬になってから勝利したレースは1984(昭和59)年秋の天皇賞のみですが、この回から施行距離が3200mから現行の2000mに短縮されており、ミスターシービーはその最初の勝ち馬としても知られています。